はじめに:UGREEN 25000mAhを1年以上使ってきた筆者が、最新事情を調べてみた
筆者は屋外ライブ配信をする関係で、約1年前にUGREEN PD3.1対応 25000mAhモバイルバッテリー(PB205)を購入した。USB-C×2・USB-A×1の3ポート構成で最大140W出力。アクションカメラへのUSB給電、スマホの充電、エンコーダーへの電源供給と、屋外配信に必要な電力をこれ1台でまかなえている。
25,000mAhという大容量で、1年以上使っても特に不満はない。ただ、モバイルバッテリーの世界は進化が早いイメージがあったので、「今買うならもっといい選択肢があるのでは?」と思い、2026年最新のモバイルバッテリー事情を徹底的に調べてみた。
結論から言うと、この1年で劇的な進化はなかった。大容量帯(20,000〜25,000mAh)はすでに成熟しており、出力や容量の数字的な飛躍というよりは、巻取り式ケーブル内蔵やディスプレイ搭載といった利便性の向上が主なトレンドだ。とはいえ、軽さと容量のバランスで光る製品や、ケーブル問題を解消する新モデルも出てきている。
この記事では、屋外ライブ配信の視点から、20,000〜25,000mAh帯のモバイルバッテリーを比較し、今から買うならどれがベストかを紹介する。
屋外配信でモバイルバッテリーに求める条件
屋外ライブ配信では、モバイルバッテリーの選び方が日常使いとは少し異なる。以下の優先順位で選ぶのがおすすめだ。
🏋️ 最重要:容量と重さのバランス
屋外配信では機材一式を持ち歩くことになる。カメラ、三脚、エンコーダー、スマホ…これらに加えてモバイルバッテリーを持つわけだから、少しでも軽い方が疲れない。ただし、軽さだけを追求すると容量が足りなくなる。
重要なのは「1gあたり何mAh持てるか(mAh/g)」という容量密度だ。この数値が高いほど、重さに対して多くの電力を持ち運べる。
💰 価格
モバイルバッテリーは消耗品でもある。充放電を繰り返すとバッテリーは劣化していく。高すぎるものに投資しすぎるより、コストパフォーマンスの良いモデルを選んで、数年で買い替える方が現実的だ。
⚡ 充電速度(出力W数)
屋外配信の合間にスマホやカメラを素早く充電したい場面は多い。USB PD対応で最低でも20W以上、ノートPCも充電するなら65W以上の出力があると安心だ。
🔌 端子の数と種類
USB-CとUSB-Aがそれぞれ何ポートあるかは、屋外配信では特に重要だ。アクションカメラはUSB-C、古いLEDライトはUSB-Aなど、機材によって端子が異なる。USB-C×2 + USB-A×1以上の構成が理想的だ。
2026年最新モバイルバッテリー 5機種を徹底比較
20,000〜25,000mAh帯で、屋外配信に適したモバイルバッテリーを5機種ピックアップした。
| 製品 | 容量 | 重さ | 容量密度 (mAh/g) |
最大出力 | ポート | 価格 (税込) |
|
|---|---|---|---|---|---|---|---|
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🥇 CIO SMARTCOBY TRIO 67W | 20,000mAh | 329g | 60.8 | 67W | C×2, A×1 | 約8,980円 |
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🥈 UGREEN 145W PB205 ★ 筆者愛用 |
25,000mAh | 510g | 49.0 | 140W | C×2, A×1 | 約13,980円 |
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🥉 Anker 巻取り式 165W | 25,000mAh | 595g | 42.0 | 165W | C×3, A×1 | 約14,990円 |
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UGREEN 巻取り式 165W | 20,000mAh | 530g | 37.7 | 165W | C×2, A×1 | 約13,280円 |
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Anker 737 PowerCore 24000 | 24,000mAh | 632g | 38.0 | 140W | C×2, A×1 | 約15,990円 |
※ 容量密度(mAh/g)= バッテリー容量 ÷ 重さ。数値が大きいほど軽量で大容量。
※ 価格は2026年1月時点のAmazon参考価格。セール時はさらに安くなることがある。
各製品の詳細レビュー
🥇 CIO SMARTCOBY TRIO 67W 20000mAh ― 軽さで選ぶならこれ一択
日本メーカーCIOの大ヒットモデル。20,000mAh帯で世界最小級を謳うだけあり、329gという重さは他を圧倒している。容量密度60.8mAh/gは今回比較した5機種の中でダントツだ。
USB-C×2 + USB-A×1の3ポート構成で、単ポート最大67W出力。MacBookなどのノートPCの充電もギリギリ対応できる。本体への充電も67W入力で約90分と高速だ。
屋外配信での評価:とにかく軽い。カメラやエンコーダーへのUSB給電は問題なくこなせるし、67Wあればスマホの急速充電も余裕。ノートPCをガッツリ使う人には出力が足りないが、配信機材の給電がメインなら67Wで十分だ。しかも約9,000円というコスパの良さ。
向いている人:配信機材の給電メインで、とにかく荷物を軽くしたい人
🥈 UGREEN 145W 25000mAh(PB205) ― 筆者が1年以上愛用中の安定モデル
筆者が実際に1年以上使い続けているモデル。25,000mAhの大容量に最大140W出力(PD3.1対応)で、アクションカメラ、スマホ、ノートPCまで何でも充電できる。
510gという重さは、25,000mAhクラスとしては標準的。500mlペットボトル1本分程度の感覚だ。USB-C×2 + USB-A×1の3ポートで、3台同時充電時も合計120Wの出力を確保。
屋外配信での実体験:筆者はDJI Action 4をUSBカメラとして接続し、このバッテリーから給電しながら10時間以上の配信をしたことがある。カメラの発熱で止まることもなく、バッテリー残量も余裕があった。エンコーダーとスマホも同時に充電しながら使えるので、屋外配信の「電源問題」をこれ1台で解決できるのが最大の魅力だ。
1年使った現在もバッテリーの劣化は感じない。ディスプレイで残量が1%単位で確認できるのも地味に便利。
向いている人:ノートPCも充電したい、容量に余裕が欲しい、安定感重視の人
🥉 Anker 巻取り式 165W 25000mAh ― ケーブル問題を解消する最新モデル
2025年5月発売のAnker最新モデル。最大の特徴は巻取り式USB-Cケーブル+固定式USB-Cケーブルの2本を内蔵している点だ。別途ケーブルを持ち歩かなくても2台のUSB-Cデバイスに接続できる。さらにUSB-Cポート×1とUSB-A×1もあり、最大4台同時充電が可能。
25,000mAhで最大165W出力と、スペック上は今回の比較で最強クラス。単ポート100Wなので、MacBook Proの充電も快適だ。
595gとやや重いのがネックだが、ケーブルを別に持つ必要がないことを考えると、トータルの荷物は逆に軽くなる可能性もある。
屋外配信での評価:ケーブルがバッグの中でごちゃつくのは屋外配信あるあるだが、このモデルならケーブル内蔵で解決。165Wの出力も安心感がある。ただし、巻取りケーブルの耐久性が気になるところ。Ankerは25,000回の巻取りテスト済みとしているが、実際の長期使用レポートはまだ少ない。
向いている人:ケーブル管理が面倒、荷物をスッキリさせたい人
UGREEN 巻取り式 165W 20000mAh ― 高機能だが重さがネック
UGREENの巻取り式モデル。TFTディスプレイ搭載で、ポートごとの出力をリアルタイム表示できるのが面白い。165W出力で巻取りケーブル内蔵と、スペックはAnkerの巻取り式と互角だ。
ただし、20,000mAhで530gというのは正直重い。容量密度37.7mAh/gは今回の比較で最低値だ。巻取り機構やディスプレイの分、重量が増えている。Ankerの巻取り式(25,000mAh/595g = 42.0mAh/g)の方が容量あたりの重さでは優秀。
向いている人:ディスプレイで出力状況をリアルタイム監視したい人
Anker 737 PowerCore 24000 ― 定番だがやや古い
2022年発売のAnkerハイエンドモデル。24,000mAhで最大140W出力と、発売当時はモバイルバッテリーの常識を覆すスペックだった。しかし632gという重さは、2026年の目線で見ると少し厳しい。
容量密度38.0mAh/gは、CIO SMARTCOBY TRIOの60.8と比べると大きく見劣りする。価格も約16,000円と最も高い。140W出力が必要なら、同じ価格帯でケーブル内蔵のAnker巻取り式の方が利便性が高い。
向いている人:Ankerブランドの安心感を重視する人(ただし後継モデルをおすすめしたい)
容量密度ランキング:1gあたりどれだけ電力を持ち運べるか
| 順位 | 製品 | 容量密度 (mAh/g) | 評価 |
|---|---|---|---|
| 1位 | CIO SMARTCOBY TRIO 67W | 60.8 | ⭐⭐⭐ |
| 2位 | UGREEN 145W PB205 | 49.0 | ⭐⭐ |
| 3位 | Anker 巻取り式 165W | 42.0 | ⭐⭐ |
| 4位 | Anker 737 PowerCore 24000 | 38.0 | ⭐ |
| 5位 | UGREEN 巻取り式 165W | 37.7 | ⭐ |
今から買うならベスト3
🥇 1位:CIO SMARTCOBY TRIO 67W(20,000mAh / 329g)
屋外配信で持ち歩くなら、軽さは正義。
329gで20,000mAh。容量密度60.8mAh/gは2位以下を大きく引き離している。屋外配信の機材を一式持ち歩いていると、バッテリーの200gの差がボディブローのように効いてくる。
67W出力はノートPCのフル充電にはやや心もとないが、アクションカメラ・スマホ・エンコーダーなどの配信機材への給電には十分すぎる。価格も約9,000円とこの中では最もリーズナブル。
CIOは日本メーカーでサポートも安心。20,000mAhクラスで世界最小級を謳うコンパクトさも、バッグのスペースを節約できてありがたい。
🥈 2位:UGREEN 145W 25000mAh PB205(25,000mAh / 510g)
1年以上使っている筆者が太鼓判を押す、万能モデル。
25,000mAhの大容量に140W出力。配信機材からノートPCまで、あらゆるデバイスをカバーできる。510gはCIOと比べると重いが、25,000mAhクラスとしては標準的で、500mlペットボトル程度の感覚だ。
筆者はこれでDJI Action 4に給電しながら10時間以上の屋外配信を経験しているが、バッテリー残量・発熱ともに問題なし。「とりあえずこれがあれば何とかなる」という安心感は、屋外配信では何より大事だ。
約14,000円と1位のCIOよりは高いが、5,000mAh多い容量と140Wの高出力を考えれば十分なコスパ。
🥉 3位:Anker 巻取り式 165W(25,000mAh / 595g)
ケーブル内蔵で荷物をスッキリさせたい人に。
2025年発売の最新モデルで、巻取り式USBケーブルを内蔵しているのが最大の魅力。屋外配信ではケーブルが風で引っ張られたり、足に引っかけたりするリスクがある。ケーブル一体型なら、そうしたトラブルを減らせる。
25,000mAhで165W出力と、容量・出力ともにトップクラス。ケーブルを別で持つ必要がない分、実質的な荷物の重さは見た目の595gより軽く感じるはずだ。
約15,000円と最も高価だが、利便性を重視するなら選ぶ価値がある。
屋外配信におけるモバイルバッテリー活用のコツ
USB-Cケーブル1本で映像+給電を実現
最近のアクションカメラ(DJI Osmo Action 5 Pro、GoPro HERO13など)は、USB-Cケーブル1本でPCやエンコーダーに接続するだけでUSBカメラとして動作する。しかも、接続先のUSBポートからカメラに給電されるため、映像出力と電源供給がケーブル1本で完結する。
つまり、カメラ → USB-C → PCまたはエンコーダーというシンプルな接続で映像を送りつつ、カメラのバッテリー切れを気にせず長時間配信できる。モバイルバッテリーはエンコーダーやスマホなど、カメラ以外の機材の給電に使えるので、USB-Cポートが2つ以上あるモバイルバッテリーが理想的だ。今回紹介した5機種はすべてUSB-C×2以上なので安心。
パススルー充電を活用する
長時間配信ではモバイルバッテリー自体の充電が切れることもある。そんな時、AC電源があればパススルー充電(バッテリー本体を充電しながら、同時にデバイスにも給電する機能)が使える。今回紹介した5機種はすべてパススルー対応だ。
予備バッテリーという選択肢
大容量1台より、中容量2台の方が安心な場合もある。例えばCIO SMARTCOBY TRIO(329g)を2台持てば40,000mAh / 658gとなり、Anker 737の1台(24,000mAh / 632g)より容量が多くて重さはほぼ同じ。しかも1台が故障してもバックアップがある。
まとめ
1年前に買ったUGREEN 25000mAhが今でも十分現役で使えていることからもわかるように、大容量モバイルバッテリーの世界は成熟期に入っている。2026年の新製品は、巻取りケーブル内蔵やディスプレイ搭載など、利便性の向上が中心だ。
屋外ライブ配信の視点で選ぶなら、まずは「重さと容量のバランス」を最優先に考えたい。その点でCIO SMARTCOBY TRIOの329g / 20,000mAhという軽さは圧倒的だ。
大容量・高出力が必要ならUGREEN 145W 25000mAh、ケーブル管理を楽にしたいならAnker巻取り式165Wと、用途に合わせて選べる。
| こんな人におすすめ | おすすめモデル |
|---|---|
| とにかく軽くしたい・コスパ重視 | CIO SMARTCOBY TRIO 67W |
| ノートPCも充電・大容量で安心 | UGREEN 145W 25000mAh |
| ケーブル管理を楽にしたい | Anker 巻取り式 165W |
屋外配信のカメラ選びについては「屋外ライブ配信カメラおすすめ比較【2026年版】」も参考にしてほしい。カメラとバッテリーの組み合わせで、快適な屋外配信環境を構築しよう。

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