WBCを支えた「ホークアイ」の凄みとは?カメラ12台が捉える野球のデータ革命

WBCを支えた「ホークアイ」の凄みとは?カメラ12台が捉える野球のデータ革命 - image 1 ガジェット・機材

2023年のWBC、本当に盛り上がりましたよね!僕もテレビにかじりついて応援していました。侍ジャパンの優勝、今思い出しても胸が熱くなります。

ところで、試合を見ているときに画面の端っこに表示される「球速」や「回転数」、あるいはリプレイで出る「打球角度」といった数字、気になりませんでしたか?昔の野球中継では見かけなかったような細かいデータが、当たり前のように出てくるようになったなぁと。

あのデータ、一体どうやって測っているんでしょうか。気になって調べてみたら、実は日本のあのメーカーの技術が深く関わっていることが分かりました。今回は、WBCの熱戦を裏側で支えていたトラッキング技術「ホークアイ」について、素人なりに調べたことをまとめてみます。

💡 この記事のポイント
  • ✅ WBC全試合を支えたソニーの技術「ホークアイ」の仕組み
  • ✅ 大谷選手や村上選手の凄みを証明した具体的なデータ
  • 🔮 将来の展望と他分野への応用も考察!

あの熱戦を裏で支えていた「ホークアイ」って何?

ソニーの技術がWBC全試合をカバー

調べてみて驚いたんですが、今回のWBCでは予選から決勝まで、東京ドームを含む全ての会場で最新のトラッキングシステムが導入されていたそうです。その中心となっていたのが、ソニーグループ傘下の企業が提供する「Hawk-Eye(ホークアイ)」という光学式トラッキングシステムです。

ホークアイといえば、テニスのイン・アウトの判定や、サッカーのVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)で聞いたことがある人も多いかもしれません。あの技術が、実は野球界でもスタンダードになりつつあるんですね。

以前はメジャーリーグ(MLB)でも軍事用レーダー技術を応用した「トラックマン」というシステムが主流だったみたいですが、2020年からはこのホークアイが全30球場に導入されて、公式データの基盤になっているそうです。今回のWBCでも、MLBと同じ最高レベルの分析環境が整えられていたわけです。

球場に設置された12台の「目」

では、ホークアイはどうやってデータを取っているんでしょうか。その仕組みは、球場内に設置された複数の高性能カメラにあります。

MLBの標準仕様では、球場内になんと12台ものカメラを設置して、様々な角度からボールや選手の動きを撮影しているそうです。しかも使われているのは、一般的なビデオカメラよりも遥かに高速な、数百fps(フレーム/秒)レベルの高速度カメラ。これにより、時速160kmを超えるような剛速球でも、ボールの縫い目の回転まで鮮明に捉えることができるんだとか。

これらのカメラで撮影された映像を、ソニーの高度な画像解析技術を使ってリアルタイムに処理し、3次元データ化しているんですね。レーダーではなく「映像」で見るからこそ、より詳細な動きが分かるようになったみたいです。

感覚が「数値」になる衝撃。WBCで明らかになった凄み

WBCを支えた「ホークアイ」の凄みとは?カメラ12台が捉える野球のデータ革命 - image 2

このホークアイの導入によって、これまで「キレがある」「伸びる」といった感覚的な言葉で語られていた選手の凄みが、客観的な「数値」として可視化されるようになりました。WBCで話題になったいくつかのプレーを、ホークアイのデータで見てみましょう。

大谷翔平の「スイーパー」が曲がりすぎる理由

まずは、決勝のアメリカ戦。最後、マイク・トラウト選手から三振を奪ったあの一球です。大きく横に滑るように曲がったあの魔球は「スイーパー」と呼ばれていますが、ホークアイのデータによると、その横方向への変化量はなんと約43cm(17インチ)にも達していたそうです。

ホームベースの幅が約43.2cmなので、ベースの端から端まで横切るくらい曲がっていたことになります。そりゃあ、世界最高の打者でもバットが空を切るわけですね。ちなみに、イタリア戦で記録した最速は164km/h(102マイル)でした。速くて曲がる、まさに規格外です。

佐々木朗希のフォークはなぜ「消える」のか

続いて、「令和の怪物」佐々木朗希投手。彼の代名詞でもあるフォークボールが、なぜ打者の視界から「消える」ように見えるのか。それもデータが証明してくれました。

一般的に、投手の直球(フォーシーム)はバックスピンがかかっていて、回転数が多いほど揚力で落ちにくくなります(これを「伸び」と表現したりします)。佐々木投手の直球は2400rpm(回転/分)前後と非常に回転数が多いのですが、一方でフォークボールの平均回転数は約1400〜1500rpmと極端に少ないことが分かりました。

回転数が少ないため揚力が働かず、重力に従って急激にストンと落ちる。直球と同じ腕の振りから繰り出されるこの落差が、「消える」魔球の正体だったんですね。

村上宗隆のサヨナラ打は「完璧」だった

そして、準決勝メキシコ戦での村上宗隆選手の劇的なサヨナラ打。あの打球も、データで見るとその完璧さがよく分かります。

ホークアイが計測したデータによると、打球速度は約185km/h(115.1マイル)、打球角度は25度でした。現代野球には「バレルゾーン」と呼ばれる、長打やホームランになりやすい打球速度と角度の組み合わせの理論があるんですが、村上選手の打球はまさにそのど真ん中。フェンス直撃となったのも納得の、完璧な当たりだったことが数値でも証明されたわけです。

ボールだけじゃない、選手の「骨格」まで丸裸に

WBCを支えた「ホークアイ」の凄みとは?カメラ12台が捉える野球のデータ革命 - image 3

ホークアイの凄さは、ボールの追跡だけにとどまりません。「SkeleTRACK(スケルトラック)」という技術を使って、選手の体の動きそのものもデータ化しているんです。

これは、映像から選手の関節などの位置(骨格)を検知して、リアルタイムで動きを分析する技術だそうです。これにより、投手のリリースポイントの微妙な変化や、打者のフォームの崩れ、さらには野手の守備範囲や走者のトップスピードまで、あらゆる動きが数値化できるようになりました。

体にセンサーなどを付けることなく、映像だけでここまで解析してしまうなんて、ちょっとSF映画の世界みたいですよね。ソニーの画像解析技術、恐るべしです。

この先どうなる?スポーツ観戦とデータ分析の未来

WBCで僕たちが体験したようなリッチなデータ観戦は、今後ますます一般的になっていきそうです。

チーム側にとっては、これらの膨大なデータを分析することで、より緻密な戦略を立てたり、選手のコンディション管理や育成に役立てたりすることが可能になります。「経験と勘」の世界から、「データに基づいた科学的なアプローチ」へと、野球の質そのものが変わっていくかもしれません。

僕たちファンにとっても、観戦体験がさらに進化しそうです。中継映像にリアルタイムで様々なデータがオーバーレイ表示されるのは当たり前になり、将来的にはVR(仮想現実)やAR(拡張現実)技術と組み合わせて、まるでグラウンドの中にいるような視点で、選手の凄みをデータとともに体感できるようになるかもしれませんね。

日本のプロ野球(NPB)でも、ヤクルトの神宮球場など一部の球場では既にホークアイの導入が進んでいるそうです。近い将来、日本の全ての試合でWBCのような詳細なデータが見られるようになることを期待したいですね。

ホークアイの技術、他の分野でも使えそう?

このホークアイのような高度な画像解析や骨格検知の技術、スポーツ以外にも色々な分野で応用できそうだなと思いました。mogucaのカテゴリに関連して、少し妄想してみます。

ライブ配信でのリアルタイムパフォーマンス解析

例えば、「ライブ配信」の分野。アーティストやダンサーのライブ配信で、この骨格検知技術を使えば面白いことができそうです。

演者の動きをリアルタイムで捉えて、その動きに合わせてエフェクトを生成したり、ダンスのキレやシンクロ率を数値化して画面に表示したり。ただ映像を流すだけでなく、パフォーマンスの凄さを視覚的に分かりやすく伝える、新しいエンターテイメントの形が作れるかもしれません。

ECサイトでのバーチャル試着の精度向上

「Web制作」や「AI活用」の分野では、ECサイトでのバーチャル試着への応用が考えられます。

Webカメラでユーザーの全身を撮影し、ホークアイのような高精度な技術で骨格や体型を正確に把握できれば、自分にぴったりのサイズを提案してくれるだけでなく、実際に服を着て動いているようなリアルな試着シミュレーションが可能になるかもしれません。「ネットで服を買うとサイズが不安」という悩みが解消される日も近そうです。

まとめ

WBCの熱狂の裏側には、それを支える最先端のテクノロジーがありました。ホークアイが捉えたデータは、選手たちの超人的なプレーを「数字」という客観的な事実として僕たちに示してくれました。

感覚的に「すごい!」と思っていたことが、データによって論理的に裏付けられることで、野球の奥深さを改めて知ることができた気がします。そして、そんな技術を日本のメーカーが支えているというのも、なんだか誇らしい気持ちになりますね。

これからも野球を見る際には、画面の端っこに出てくる数字にもぜひ注目してみてください。「なぜ今のボールが打てなかったのか」「なぜ今の打球がホームランになったのか」。その理由を数字が教えてくれるはずです。そうすれば、野球観戦がもっともっと面白くなると思いますよ!

コメント

タイトルとURLをコピーしました