いよいよ2026年の北中米ワールドカップ(W杯)が近づいてきましたね!4年に一度のお祭り、今からワクワクが止まりません。前回の2022年カタール大会でも「AIによる勝敗予想」が話題になりましたが、あれから4年、AI技術はさらにとんでもない進化を遂げているみたいなんです。気になったので、現在のサッカー界におけるAI活用の最前線を調べてみました。
- ✅ 戦術分析は「何が起きたか」から「どうすれば勝てるか」の提案型へ進化
- ✅ 勝敗予測は2022年の「番狂わせ」を教訓に、シナリオ分岐予測へシフト
- 🔮 将来の展望と他分野への応用も考察!
2022年カタール大会からの進化:データ収集が桁違いに
まず驚いたのが、データ収集能力の向上です。2022年のカタール大会で本格導入された、スタジアムのカメラによる光学トラッキングシステムが、今や標準装備になりつつあるんですね。
スタジアムが巨大なスキャナーに?
以前は選手の大まかな位置情報が中心でしたが、現在はレベルが違います。FIFA(国際サッカー連盟)が導入した「Enhanced Football Intelligence (EFI)」というシステムでは、なんと選手の身体の29ポイント(関節など)を毎秒50回も追跡するそうです。これにより、選手個々の詳細な骨格の動き(スケルトンデータ)やボールの正確な位置情報がリアルタイムで把握できるようになりました。
そのデータ量は凄まじく、1試合で約35億ものデータポイントが生成されるとも言われているらしいです。もはやスタジアム全体が巨大な3Dスキャナーになっているようなものですね。これだけの情報があれば、これまで見えなかった細かい動きまで丸裸にされてしまいます。
戦術分析の現在地:AIが「勝つための方法」を提案する時代

集まった膨大なデータをどう使うか。ここが一番面白いところです。これまでのAI分析は、主に「試合で何が起きたか」を可視化する(記述的分析)ことが中心でした。走行距離やパス成功率といった数字ですね。でも今は、その先の「なぜ起きたか」、そして「どうすれば勝てるか」という領域まで踏み込んでいるんです。
「何が起きたか」から「どうすれば勝てるか」へ
例えば、Google DeepMindがリバプールFCと共同研究して発表したAIアシスタント「TacticAI」というものがあります。これは、コーナーキックの戦術提案において、なんと人間の専門家と同等以上の評価を得たそうです。「この相手には、こういう配置で、ここにボールを蹴れば得点確率が上がる」といった具体的な戦術をAIが提案してくれるわけです。
単にデータを整理するだけでなく、AIがコーチの「参謀」として機能し始めているんですね。ビデオ分析プラットフォーム大手のHudl(Wyscout)なども、映像から「シュートシーン」や「コーナーキック」を自動でタグ付けする機能を進化させており、分析官の作業時間を大幅に短縮しています。
プロの現場で使われる高度な指標
プロの現場では、私たちが普段テレビで見るような単純な指標だけでなく、もっと高度なデータが標準的に使われているようです。例えば、「守備ラインを突破したパスの回数」や、「相手にかけたプレッシャーの強度と持続時間」、さらには「ボールを持っている時のチーム全体の重心移動速度」など。これらは全て、AIが映像から自動で算出しています。
こうした指標のおかげで、ボールに触れていない選手の「オフ・ザ・ボールの動き」の質まで数値化できるようになりました。目立たないけれどチームに貢献している選手が、正当に評価される時代になったとも言えそうです。
勝敗予測の現在地:AIも「番狂わせ」は読めない?

一方で、ファンとして気になる「勝敗予測」の分野では、AIの限界も露呈しています。記憶に新しいのが2022年W杯での数々の「番狂わせ」です。
2022年の教訓:サウジアラビアの奇跡とAIの限界
あの大会では、多くのAIモデルが予測を外しました。例えば、データ分析で有名なOptaなどの主要なモデルは、グループステージでサウジアラビアがアルゼンチンに勝つ確率を、試合前には数%〜10%未満と極めて低く見積もっていました。結果はご存知の通り、サウジアラビアの歴史的な勝利でしたね。
また、英国のアラン・チューリング研究所のAIモデルは、ブラジルの優勝確率を最も高く(約25%)予測していましたが、ブラジルは準々決勝で敗退。最終的に優勝したアルゼンチンの当初の評価はそれより低かったのです。
不確実性をどう捉えるか
これらの事実は、AIはサッカー特有の不確実性、つまり「運」の要素や選手たちのメンタル面をまだ完全には捉えきれていないということを示しています。サッカーは人間がやるスポーツですから、データだけでは割り切れないドラマが起こるんですよね。
この教訓から、現在の勝敗予測は、単純に「どちらが勝つか」を当てるだけでなく、試合展開の様々なシナリオ分岐を予測する方向へシフトしているようです。「もし前半に先制点が入ったら、後半はどういう展開になりやすいか」といった具合に、より複雑なシミュレーションが行われるようになっています。
この先どうなる?サッカー×AIの未来図
では、2026年大会、そしてその先、AIはサッカーをどう変えていくのでしょうか。
チーム側にとっては、AIは「監督の仕事を奪う存在」ではなく、「最強の参謀」としての地位を確立するでしょう。膨大なデータから人間が見落としてしまうパターンを発見し、監督の意思決定をサポートする。最終的な決断は人間が下すにしても、その判断材料の質が飛躍的に高まります。
私たちファンにとっては、観戦体験がより深まるはずです。テレビ中継やスマホアプリで、AIがリアルタイムに算出する「勝率の変化」が表示されたり、これまで見えなかった選手の貢献度が可視化されたりするでしょう。また、生成AIブームの影響で、試合終了直後に自分好みの「ハイライト動画」や「戦術分析レポート」が自動生成されるサービスも普及するかもしれません。
AI分析技術、他の分野ではどう使える?
サッカー界で進化するこの高度なAI分析技術、他の分野でも応用できそうですよね。mogucaのカテゴリに関連付けて考えてみました。
応用アイデア1:【ライブ配信】リアルタイム視聴者反応分析と企画提案
サッカーの試合中にリアルタイムでデータを解析して戦術を変更するように、ライブ配信でもリアルタイムなデータ活用ができるのではないでしょうか。配信中のコメントの流れ、視聴者数の増減、投げ銭のタイミングなどをAIがリアルタイムに解析し、「今、視聴者は少し飽きてきているようです。ここで質問コーナーを挟むとエンゲージメントが上がる可能性があります」といった具合に、配信者へ次のアクションを提案するツールです。これがあれば、配信者はより視聴者の反応に寄り添ったコンテンツを提供できるようになります。
応用アイデア2:【Web制作】ユーザー行動の「スケルトン分析」と動線最適化
サッカー選手の骨格の動き(スケルトンデータ)を追跡するように、Webサイトを訪れたユーザーのマウスの動きやスクロールの速度、どこで迷って止まったかといった詳細な行動データをトラッキングします。これをAIが分析し、「コンバージョン(購入や申し込み)に至るユーザーの勝ちパターン動線」を導き出します。「このページのこの位置にボタンを配置すると、迷いが減ってクリック率が上がる」といった具体的な改善案を、AIが処方的に提案してくれるWeb解析ツールがあれば、Web制作の現場で非常に役立つはずです。
まとめ
調べてみて、サッカーにおけるAI活用は、単なるデータ集計から、具体的な戦術を提案するレベルにまで進化していることが分かりました。特にGoogle DeepMindのコーナーキック提案の話などは、未来を感じさせますね。
一方で、2022年のサウジアラビア戦のように、AIの予測を覆す「番狂わせ」が起こるのもサッカーの醍醐味です。AIは強力なツールですが、万能ではありません。2026年のW杯では、AIがはじき出すデータや予測を参考にしつつも、それを超えてくる選手たちの熱いプレーや人間ドラマを全力で楽しみたいなと思いました。


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